何語で答えますか?クイズ王の「3言語クイズ」をドイツ人が検証した結果…
何語で答えますか?クイズ王の「3言語クイズ」をドイツ人が検証した結果…
今回は、「日本のクイズ王たちが「英語・フランス語・ドイツ語」の3言語を駆使して戦うハイレベルなクイズ動画」を見たドイツ人マキシーが、「自分なら答えられるのか?」を検証しました。
前半:クイズ王たちの「3言語縛り」バトル
【ルール】
• 出題された問題に対し、英語・フランス語・ドイツ語のいずれかで解答する。
• 一度使った言語は、そのプレイヤーはもう使えない(3言語すべてで1回ずつ正解する必要がある)。
• 誤答すると、獲得済みの言語を一つ失うペナルティがある。
検証した結果
Q1. 日本で一番高い山は?(Berg Fuji)
判定:⭕️ 正解
これはドイツ語で言えましたね。『Berg Fuji』。簡単です。
Q2. トイプードルなどの種類は?(Hund / Dog)
判定:⭕️ 正解
英語ならDog、ドイツ語ならHund。答えようと思えば答えられます。ここまでは2ポイントゲットです。
Q3. 光の三原色を全て混ぜると?(Weiss)
正解:白(独:Weiss / 英:White / 仏:Blanc)
判定:❌ 不正解
ここから挫折しました(笑)
ドイツ語で答えられないわけではなく、日本語の質問の意味が分かりませんでした。
『光の三原色』『混ぜる』という日本語が難しくて、答えが出てきませんでした。
解説:
絵の具の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)を混ぜると「黒」に近づきますが、光の三原色(赤・緑・青)は混ぜれば混ぜるほど明るくなり、最終的には「白」になります。
動画内ではドイツ語で「Weiss(ヴァイス)」と解答。「黒(Schwarz)」と混同しやすいですが、物理の知識と言語知識の両方が問われる一問でした。
Q4. 「天の弓」と書いて「天球」とも呼ばれるものは?
正解:虹(仏:Arc-en-ciel / 英:Rainbow / 独:Regenbogen)
判定:❌ 不正解
『天の弓』と言われて、弓道か何かかな…?と考えてしまい、全く思いつきませんでした。ドイツ人は分かりません(笑)
解説:
「天の弓」という漢字の通り、空にかかる弓状のものを指します。
フランス語の正解「Arc-en-ciel」は、Arc(弓・アーチ) + en(〜の中の) + Ciel(空)という単語の組み合わせでできており、まさに「空のアーチ」という意味。
動画内では日本の有名バンド「L'Arc〜en〜Ciel」の名前の由来としても触れられ、知識をリンクさせて正解を導き出していました。
Q5. ヘルマン・ヘッセの長編小説『車輪の下』の原題は?
正解:Unterm Rad(ドイツ語)
判定:❌ 不正解
この本を知らなかったので回答できませんでした。タイトルが分からないとお手上げですね。
解説:
新学校に入学した少年ハンスの苦悩を描いた名作。
ドイツ語の原題『Unterm Rad(ウンターム・ラート)』は、「Unterm(〜の下)」+「Rad(車輪)」という構成です。
社会や学校という巨大なシステムの歯車(車輪)に押しつぶされていく少年の姿を暗示しています。「車輪」というキーワードが出た瞬間に、ドイツ語タイトルを連想できるかが鍵でした。
Q6. 8月1日が月曜日だった時、8月31日は何曜日?
正解:水曜日(仏:Mercredi / 英:Wednesday / 独:Mittwoch)
判定:❌ 不正解
数学があまり得意ではないのと、残っている言語がフランス語(自信なし)だとすると、答えられなかったと思います。
解説:
計算と言語の複合問題です。
1日から31日までは「30日間」あります。1週間は7日なので、30 ÷ 7 = 4週間と余り2日。
つまり、月曜日の2日後である「水曜日」が正解となります。
動画ではフランス語で「Mercredi」と解答しましたが、ドイツ語では水曜日のことを「Mittwoch」=「週の真ん中(Mid-week)」と呼ぶという豆知識も披露されました。
Q7. 市民の相互交流の象徴としてユーロ紙幣の裏面に描かれているものは?
正解:橋(独:Brücke / 英:Bridge / 仏:Pont)
判定:❌ 不正解
これは答えを見て『すごいな』と思いました。ドイツ人なのでユーロ紙幣は山ほど使ってきましたが、裏面に橋が描かれているなんてすぐに思い出せませんでした。
解説:
ユーロ紙幣のデザインは、表面が「窓や門(開放性)」、裏面が「橋(人々の架け橋・交流)」というテーマで統一されています。
動画内で伊沢さんは、ドイツ表現主義の芸術家グループ「Die Brücke(ブリュッケ=橋)」の知識からこの単語を引っ張り出し、見事にドイツ語で正解しました。
検証結果
全問中、答えられたのは最初の2問だけ!
クイズ王たちの知識量はすごい!と思いつつ動画を見ていました。結論から言うと、このクイズへの反応は全ての質問の中で答えられるのは2つだけです(笑)。
でも、フランス語学習を思い出したりして、見る分にはすごく楽しかったです!」
クイズ王たちの知識量は、ネイティブスピーカーの常識や言語力をも凌駕する(または日本語の問題文が難しすぎる)という、意外な結果となりました。
ドイツのクイズ番組
実はドイツ、日本に負けず劣らずの「クイズ大国」です。夕方から夜にかけて、どこかのチャンネルで必ずと言っていいほどクイズをやっています。でも、私たちが普段見慣れている日本のバラエティとは、何もかもが真逆です。
①画面が「静か」すぎる
日本のクイズ番組は派手なセット、カラフルな大きなテロップ(字幕)、ワイプで抜かれる芸能人のリアクション、そして効果音。
一方、ドイツのクイズ番組はというと……静かです。
音は鳴ってるんですけど、とにかく画面がシンプルなんです!
• テロップ: ほぼゼロ。問題文と選択肢が出るだけ。
• 効果音: 正解・不正解のときくらい。
• ワイプ: ありません。
日本のように「ここが笑いどころですよ!」「ここが重要ですよ!」と親切に教えてくれる字幕は一切ナシ。ドイツ人は「情報の補助輪」なしで、純粋に会話と内容を楽しんでいます。
②『ミリオネア』がまだ現役バリバリの国民的番組
日本でクイズ番組といえば、今は「東大王」や「謎解き」が人気ですが、かつて一世を風靡したみのもんたさんの「ファイナルアンサー?」で有名な『クイズ$ミリオネア』を覚えていますか?
日本では終わってしまいましたが、ドイツでは1999年から続く超・長寿番組として、今もトップクラスの人気を誇っています。
番組名は『Wer wird Millionär?(誰が億万長者になるか?)』。
司会者が20年以上ずっと同じ人(ギュンター・ヤッホ氏)なんです。彼はドイツで最も好感度が高い司会者の一人。
日本のミリオネアのような「緊張感で煽る」スタイルとは違い、ドイツ版は「司会者と一般参加者の世間話」がすごい長いのが特徴。「仕事はどう?」「最近変なことあった?」なんていう雑談(スモールトーク)を延々として、会場がドッと沸く感じの番組です。
③番組の尺が「長すぎ」て終わらない
ドイツの土曜の夜の特番(Show)を見始めると、「あれ、この番組いつ終わるの……?」
日本の特番だと2時間、長くても3時間ですよね。
ドイツの特番は、平気で4時間くらいやります。
しかも、ドイツの公共放送(ARDやZDF)は、夜8時以降はCMを入れてはいけないという決まりがあるんです。
つまり、CMなしで延々と3〜4時間、クイズとトークが続くということ。
ビールとポテトチップスが必須です♪
④タレントよりも「知識」そのものが主役
日本の番組だと、お笑い芸人さんやタレントさんが面白おかしく答えるのがメインですよね。最近は「ひらめき」や「謎解き」も人気です。
でもドイツはもっとストレート。
求められるのは「教養(Allgemeinwissen)」です。
• 地理、歴史、政治
• 文学、科学
• 生活の知恵
これらをしっかり知っていることが「クール」とされます。
だから、回答者もタレントだけでなく、一般人が主役の番組が多いんです。「近所のおじさん」がものすごい知識量で賞金をかっさらっていく姿は、見ていて気持ちがいいです!
日本が「エンタメとしてのクイズ」なら、ドイツは「知的な格闘技としてのクイズ」といった感じでしょうか。
賑やかな演出で視聴者を飽きさせない日本のテレビ。
シンプルに会話と知識を楽しむドイツのテレビ。
もしドイツに行く機会があったり、YouTubeでドイツの動画を見る機会があったら、ぜひ「Wer wirdMillionär?」などで検索してみてください。
その「画面の白さ」と「静けさ」に、きっとカルチャーショックを受けるかもしれません。
第48回 白老町健康マラソン大会に参加してきました!
第48回 白老町健康マラソン大会に参加してきました!
先日、第48回白老町健康マラソン大会に参加してきました!
北海道・白老町で開催されるこの大会は、毎年多くのランナーが集まるイベントで、地元の美しい景色と走りやすいコースが魅力です。
私たちのチームも参加し、それぞれの距離で汗を流しました。
参加メンバーと走った距離
今回のチームは、かなりバラエティ豊か。
橘先生:10マイル
北沢先生:10マイル
マキシー:5km
渉選手:5km(集合写真のカメラマン担当)
そして何と今回、ゲストランナーとして猫ひろしさんが参加していました!
スタートしてすぐ軽やかに抜かされ、沿道からも歓声が上がり、会場の雰囲気が一気に盛り上がりました。
みんなそれぞれの距離で力を発揮し、無事ゴールしました!
チーム全員でいい結果を出すことができました。
コースの特徴
白老町のコースはとにかくフラットで走りやすいのが特徴。
アップダウンが少なく、初心者でも走りやすい設計になっています。
5kmコースは半分のところで折り返すタイプのコースで、短距離ながらしっかり達成感を味わえます。
私は5kmに参加し、なんと33分33秒で完走。あっという間に終わった感覚でした。
天候と会場環境
天気は少し肌寒いくらいでしたが、走るにはちょうど良い気温。
暑すぎず寒すぎず、快適にマラソンを楽しむことができました。
着替え室はプール施設の中で用意されており、ここが驚くほど暖かくて助かりました。
暖房がしっかり効いていて、ロッカー、トイレ、休憩スペースも完備。
走る前後に快適に過ごせたのはポイント高いです。
食べ物と会場の楽しみ
大会会場にはご飯屋さんもたくさんありました。
アメリカンドッグはチーズがびよーんと伸びて美味しく、抹茶タピオカも最高でした。
また、会場にはウポポイの人気キャラクターも登場し、子どもから大人まで楽しめる雰囲気。
そして、参加賞も豪華!ハンバーグと卵がもらえるのですが、これだけでも参加費が安く感じるほどのお得感でした。
こういう小さな嬉しさがあると、また来年も参加したくなります。
白老町の魅力
白老の町自体もとても綺麗で、走りながら景色を楽しめます。
自然と街並みがうまく調和していて、北海道らしい広々とした空気感を感じながら走れました。
白老町の魅力的な観光スポット
北海道の南部に位置する白老町はマラソンだけでなく、町自体もじっくり楽しむ価値があります。自然の美しさと豊かな文化が融合した魅力的な町で、思わず写真を撮りたくなるスポットがいくつも。例えば、ウポポイではアイヌ文化の体験プログラムに参加でき、伝統の踊りや工芸品作りを体験することも可能です。
ポロト湖のほとりでのんびり散歩するのもおすすめで、湖面に映る空や木々の緑は、走った後の心と体をリフレッシュさせてくれます。
チームでの挑戦
みんな走りました。最後はゴールで集合写真を撮影し、思い出に残る一枚となりました。
走っているときの橘先生
走っているときの北沢先生
走っているときのマキシー
個人的な感想
私は5kmの短距離でしたが、やはりフラットで走りやすいコースは体への負担も少なく、爽快感があります。
大会中、沿道の応援やスタッフの方々の温かさも印象的でした。
「がんばれー!」と声をかけられるたびに、自然と笑顔になり、疲れも軽減されるような感覚。
チームで走る楽しさと、町全体の温かさが重なって、単なるマラソン以上の体験になりました。
エアコンのない北海道の夏に少し疲れていましたが、
この大会に参加してリフレッシュできました。
走る楽しさだけでなく、会場の雰囲気、食事、白老町の景観など、マラソン大会ならではの体験を存分に味わえた一日でした。
チームでの挑戦は、個人で走るよりもさらに充実感があり、また仲間と一緒に走る楽しさを実感しました。
次回もぜひ参加したいと感じています。
大会を終えて、仲間と笑顔で集合写真を撮ったとき、改めて「来てよかった」と思いました。
白老町健康マラソン大会は、来年も絶対参加したいと思える素晴らしいイベントでした!
ひろゆきさんの「ドイツ経済」にドイツ人が補足
ひろゆきさんの「ドイツ経済」にドイツ人が補足
ひろゆきさんの動画で「ドイツ経済」について語っていたので、今回はドイツ人の視点から少し補足してみようと思います。
日本とドイツでは、働き方、文化、日常生活の習慣がまるで違うので、現地からの情報も交えて解説します。
ドイツが経済大国になれた理由って?
ひろゆきさんの意見
ひろゆきさんは、ドイツが経済大国になれた理由として「集中」と「効率化」を挙げています。
日本だとコンビニの24時間営業が当たり前ですが、便利さの裏には利益率の低さという落とし穴があります。
例えば、同じエリアに24時間営業のコンビニが2つ並ぶと、互いに客を奪い合い、結果として両方の利益率が下がります。
従業員の給料もなかなか上がらない。
でも、もし一方の店舗が撤退すれば、残った方の店舗に売上が集中し、従業員数を倍にせずとも利益率は高くなるし、給料も上がります。
さらに営業時間を短くして、深夜は閉めた場合を考えてみましょう。
客は「深夜にコンビニ行かないと困る」と思って買い忘れません。事前に買うので売上はそれほど減らず、人件費や光熱費が削減され、結果的に利益率は上がります。
ヨーロッパの多くの国は、こうした「集中」と「効率化」を非常に重視しています。
日曜営業が一部認められている場合もありますが、ドイツでは徹底して日曜休業を守っているんです。
働かないことが生産性を上げる
日本では便利さのために24時間営業や長時間労働が常識になっていますが、結果として給料は上がらず、生産性も低い国民が生まれます。
一方で、どう働かないかを工夫するヨーロッパの国々は、生産性と利益率が高まります。
人手不足も同じです。日本ではネガティブに語られますが、実は人手不足は機械化や効率化を促すチャンス。
産業革命以降の歴史を振り返ると、イギリスは「人力から機械へ」の流れで繁栄しましたが、中国は人力依存のままで停滞しました。
介護分野でも、機械化を進めた方が社会全体にとって利益が大きいのでは!?
ドイツ人補足:ドイツの日曜休業とコンビニ事情
ドイツにはほとんどコンビニがありません。
そして日曜日は基本的に「働かない」という法律があります。
その背景には宗教文化があり、日曜は「教会に行く日」として商売が禁止されていました。
この伝統が今でも守られているんです。
例外もあります:
ガソリンスタンド → パンや軽食の販売はOK
パン屋 → 午前中だけ営業可能
博物館やコンサート → 文化的施設は営業可能
そのため、金曜夜にまとめ買いする習慣が根付いています。
「24時間営業じゃなくても困らない」という文化ですね。
ちなみに、昔はスーパーが18時で閉店していました。
その後、フランスを見習って21時まで営業するスーパーが増えました。
最初はブーイングも多かったですが、働く人の生活に合わせて今では増えています。
労働者の権利がとにかく強い
ひろゆきさんの意見
ドイツでは、上場企業の取締役会に労働者代表の参加が法律で義務づけられています。
会社方針も労使双方の合意なしには決められません。
さらに、「つながらない権利」という法律があり、金曜夜から月曜朝までは上司が部下に連絡してはいけません。
休日に「仕事モード」に引き戻されるのを防ぐためです。
こうした制度があっても、ドイツはGDPで日本を追い抜きました。
人口は日本より少ないのに、効率よく大きな成果を出しています。
つまり「権利を認めた方が会社も社会もうまくいく」ことを証明しているんですね。
ドイツ人補足:有給・病気休暇・残業事情
ドイツでは有給が取りやすいのはもちろん、病気休暇も充実しています。
軽い風邪なら診断書も不要で、まずは家で休んで治すのが普通。
逆に、風邪をひいて出社したら「迷惑でしょ?」と言われるくらいです。
サービス残業もほぼありません。
契約で仕事の内容や時間が細かく決まっているので、上司が勝手に残業を命じるのは難しいです。
もし不当なことをすれば、労働保険に加入しているので裁判に発展。大抵は会社が負けます。
金曜夜から月曜朝までの連絡禁止も徹底されていて、メールも原則禁止。
もし休日に上司から連絡が来れば、パワハラ問題に発展することもあります。
アメリカ企業がドイツに進出すると、まずここでつまづくことが多いそうです。
解雇も簡単にはできないので「アメリカ式のスピード感でリストラ!」みたいなことは基本できず、ポーランドで人を雇ったり、ポーランドで会社を作ったりするのが多いみたいです。
日本の貧困化の理由
ひろゆきさんの意見
日本は「社会主義っぽい」傾向があり、成果を出しても評価されないことがあります。
優秀な人とサボる人の給料の差がほとんどないため、優秀な人もやる気をなくしてしまう。
資本主義の典型例は「ダメな会社は潰れる」仕組み。
例えばモトローラが衰退したとき、Googleが特許を買ってAndroid開発に活用 → 世界一普及するOSに。
日本は「ダメな会社が潰れない」仕組みなので、低賃金と低生産性が固定化されがちです。
ドイツは「効率」と「労働者の権利」を重視し、少ない人口でも大きな成果を出しています。
つまり「働かない仕組みを作ること」が、経済的成功の重要ポイントです。
ドイツのモラル
ひろゆきさんの意見
ドイツは後払い文化が浸透しており、ガソリンスタンドも後払いが多いです。
逃げようと思えばできるけど、誰もやらない。
改札ゲートもない。
ちなみに、ひろゆきさんは一度、フランクフルトの空港に行くときに捕まったことがあるそうです。
混んでいたので空いている席に座ったら、一等車両で・・・。
一等車両と二等車両の区別は結構厳格で、切符も別々です。
普通なら追加料金が必要で、無賃乗車と同じ扱いで罰金対象になりますが、実際、駅の事務所に連れて行かれ「罰金払え」と言われたそうですが、結局“次回から気をつけろよ”で終わったとのこと。
ドイツ人補足:
これもよくある誤解(笑)。確かに改札ゲートはなく、誰でもホームまで行けます。電車にもそのまま乗れてしまいます。
でも!車内でランダムにチェックが入り、無賃乗車がバレると即罰金。相場は50ユーロ(約1万円)前後。結構痛いです。
しかも今はオンライン購入が主流で、スマホのQRコードを提示する仕組み。切符を刻印する機械も一部残ってますが、コロナ以降はほとんど見なくなりました。
だから「運よくバレなければタダ乗り」も可能ではあるけど、リスクが高すぎて大抵の人はちゃんと買います。
また、ひろゆきさんが捕まった件について
ひろゆきさんのケースのように「知らなかった」観光客には、駅員さんが優しく注意で済ませることもあります。でもこれはかなりレア。ドイツ人だったら100%罰金です。
つまり、ひろゆきさんはかなり運が良かったパターン(笑)。
ドイツの静けさ
電車も静かで、改札はなく発車ベルも鳴らない。
車内で大声で話す人もほとんどいません。
夜10時以降の掃除や洗濯は禁止されていて、街中も静かです。
街中もすごい静かで、日本でよくある「キャー久しぶり〜!」みたいな大声の女子トークはほぼ皆無。
ドイツ人補足:文化の裏側
ドイツでは他人との距離を保つ文化が徹底されています:
子どもへの声かけは厳禁
日本だと「かわいいね」とか「いくつなの?」と知らない子に話しかけることがありますが、ドイツで同じことをすると即アウト。特に知らない男性が子どもに近づくと、周囲の女性たちが一斉に警戒します。「危ない人では?」という目で見られるくらい敏感です。子ども自身も「知らない大人には絶対話しかけない」と家庭や学校で徹底的に教え込まれています。通勤・公共の場では会話を避ける
電車やバスの中では基本的に無言。必要以上に隣の人と話すことはありません。会話する場合も小声で、周囲に迷惑をかけないのが常識です。紹介がなければ他人と親しくならない
「初対面でもすぐに友達!」というノリはあまりなく、きちんと紹介やきっかけがない限り、プライベートに踏み込むことは少ないです。距離感を保つのが礼儀、という考え方なんですね。例外はサッカー!
ただし例外もあって、サッカー観戦の時だけは別。普段は無口なドイツ人が、スタジアムやパブで知らない人と肩を組んで大声で盛り上がることも珍しくありません。静と動のギャップが激しいのも面白いところです。
ドイツの「他人と話さない文化」は「冷たい」のではなく「相手のプライバシーを尊重する」っていう考えに基づいているんです。
日本の「お互いに空気を読む」文化と似ている部分もありますが、ドイツはそれをもっと法律や社会ルールレベルまで徹底してる感じです。
まとめ
ドイツ経済の強さは「効率化」と「働かない仕組み」にあります。
法律や文化がしっかりしているおかげで、少ない労働時間でも高い生産性を出せます。
日本は便利さを優先しすぎた結果、低賃金・長時間労働になりがちですが、ドイツのように「働かない仕組み」をうまく作れれば、生産性も社会全体の幸福度も高まるかもしれません。
第65回工大祭カラオケ大会
今年も大盛り上がりのカラオケ大会!
参加者のみなさんの歌声を聞いて、自然と笑顔があふれました
歌だけじゃなく、衣装やコスプレ、ダンスまで披露されていて、ステージごとに新しい驚きと感動がありました
今回の曲目は本当に幅広くて、どれも名曲ぞろい!
🎶 歌われた曲リスト 🎶
「棒人間」/RADWIMPS
「メリュー」/n-buna
「恋のメキシカン・ロック」/橋幸夫
「恋」/星野源
「カブトムシ」/aiko
「君は薔薇より美しい」/布施明
「初心LOVE」/なにわ男子
「チェックのワンピース」/back number
どのステージも工夫がいっぱいで、聴いているうちにこちらまで元気になってしまいました。
最後は気分が高まりすぎて、ついドイツ語の歌まで口ずさむほど…!(笑)
学生の情熱が詰まった時間で、心から楽しむことができました。
来年の文化祭も、さらにパワーアップしたステージが見られるのを楽しみにしています
出演者のみなさん、そして会場を盛り上げてくれた観客のみなさん、本当にありがとうございました!
「医療とドイツ語の意外な関係」~上杉先生をお招きして~
先日の講義では、特別講師として現役の外科医でいらっしゃる、旭川医科大学消化器外科 外科専門医の上杉優衣先生に来ていただきました。
上杉先生は普段、消化器外科医として手術室で胃や大腸などの手術をされたり、外来で患者さんの診療をされたりと、日々多くの命と向き合う素晴らしいお仕事をされています。
プライベートでは二児の母でもあり、実は私とは「ママ友」というご縁で、今回登壇をお願いしました。
講義のテーマは「なぜ日本の医療現場にドイツ語が多いのか?」という、私にとっても非常に興味深いものでした。
旭川医科大学消化器外科 外科専門医の上杉優衣先生のプロフィール
2児(2歳、4歳男児)の母
趣味:麻雀、アニメ、ゲーム、鬼ごっこ
【学歴】
札幌北高校卒業
旭川医科大学医学部医学科卒業
【経歴】
市立函館病院(研究医)
旭川医科大学消化器外科入局
札幌徳洲会病院外科
旭川厚生病院外科
旭川医科大学病院 消化器外科消化管チーム
札幌北楡病院外科
はざま小児科クリニック(実家)
登別すずらん病院外科
札幌ライラック病院外科
日本語になったドイツ語──医療現場のリアル
『神様のカルテ』や『ブラックペアン』といった医療ドラマのタイトルや作品内に登場する言葉には、ドイツ語由来のものが多く含まれています。
先生は、「ギプス」「カルテ」「バイタル」など、今も医療現場で日常的に使われているカタカナ語をいくつも挙げてくれました。
皆さんも当たり前のように使っている「カルテ」や、骨折したときに使う「ギプス」、健康診断で撮る「レントゲン」。これらが実は英語ではなく、すべてドイツ語由来の言葉だと聞いて、驚いた人も多かったのではないでしょうか。
先生のお話によると、他にも「アレルギー」や手術で使う器具の名前(クーパー、モスキート、コッヘル)など、医療現場には今もドイツ語がたくさん残っているそうです。
カタカナ語
原語(ドイツ語)
意味・用途
備考
ギプス
Gips
骨折時に用いる固定具
日常会話でも使われるほど定着
カルテ
Karte
患者の診療記録
診療録と法的に同一視される
バイタル
Vitalzeichen
血圧・脈拍・体温などの生命徴候
英語のVital Signsと混同されがちだが語源は独語
ガーゼ
Gaze
包帯や止血に使う布
仏語起源だが独語経由で定着
クランケ
Kranke
患者
現代ではあまり使われない
シュプール
Spur
MRI画像などの残像
「痕跡」の意味
ムンテラ
Mundtherapie
口頭による説明・説得
医師と患者のコミュニケーション場面で使用
ちなみにアレルギー(Allergie)は英語圏では「allergy(アラジー)」、エネルギー(Energie)は英語圏では「energy(エナジー)」と発音しないと通じません。
言語による発音の違いを具体的に体感する良い機会になったと思います。
また、「レントゲン」は、X線を発見したドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン氏の名前に由来するという背景まで教えていただき、言葉の裏にある歴史の深さを感じました。
なぜドイツ語?──医学とドイツ語の歴史的背景
現代の日本における医療関連教育や文献の大半は英語をベースにしています。
しかし、かつて日本が近代医学を導入しようとした明治時代、主に導入されたのはドイツ医学でした。その歴史を遡ると、日本の医学の発展にドイツが深く関わっていることがよく分かりました。
• 江戸時代:日本に西洋医学を伝えたシーボルトは、実はオランダ人ではなくドイツ人だったこと。
• 明治時代:日本政府が、研究を重視するドイツの医学を正式に国の基本方針として採用したこと。
• 医学教育:その後約100年もの間、日本の医学教育は教科書も講義もドイツ語で行われていたこと。
このような歴史があったからこそ、今も私たちの身近な医療現場にドイツ語が息づいているようです。
江戸時代:シーボルトの来日
当時、日本は「鎖国」政策を取っていました。しかし、長崎の出島に限ってオランダとの交易が許されており、オランダ人医師や商人が日本に医学書や科学書を持ち込むことで、医療・化学の知識が伝えられました。
この時期に日本人が学んでいたのが、いわゆる「蘭学(らんがく)」です。
しかし、当時日本にやって来て医学を伝えた医師シーボルトは、オランダ人と偽っていましたが、実はドイツ人でした。
彼がもたらした医学知識や医学書はドイツのものが中心だったため、この時点で既にドイツ医学が日本の医学の基礎に影響を与えていました。
明治時代:ドイツ医学の正式採用
鎖国が終わった明治時代、日本政府は本格的に導入する西洋医学について、イギリス医学とドイツ医学のどちらを選ぶかで悩みました。
臨床(患者の治療)を重視するイギリス医学に対し、ドイツ医学は研究を重視する理論派でした。
最終的に、岩佐純(いわさじゅん)や佐野常民(さのつねたみ)といった医師たちが「世界で最も優れているのはドイツ医学だ」と強く主張し、政府を説得した結果、日本はドイツ医学を正式に採用することを決定しました。
ドイツ語で行われた医学教育
この決定により、当時の医学教育は、教科書も講義もそのほとんどがドイツ語で行われることになりました。
ドイツから教授を招き、日本の医学生はドイツ語を習得しなければ医師になれないという状況が約100年続きました。
第二次世界大戦後、日本の医学はアメリカ医学が主流となりましたが、それまでに築かれたドイツ医学の土台は非常に強固で、その名残として今も多くのドイツ語由来の用語が医療現場で使われ続けているのです。
ちなみに、私たちの日常生活で使われる言葉の中にも、ドイツ語由来のものはたくさんあります。
• アルバイト(Arbeit): 英語では「Part-time job」です。
• バウムクーヘン(Baumkuchen)
• マイスター(Meister)
• カッター(Kutter)
• リュックサック(Rucksack)
カルチャーとしてのドイツ語医療用語
先生は「言葉は文化です」とおっしゃっていましたが、それが特に感じられたのがこのパートです。
医師同士が交わす「カルテ記載済みです」「バイタル異常あり」といった会話の中に、すでにドイツ語が日本語の一部として溶け込んでいる。
学生時代から自然に使うことで、医療人としての“共通言語”になっていく
──そんな話に、会場もうなずきながら聞き入っていました。
時代の流れとともに、使われなくなる言葉も当然あります。
「クランケ」「ムンテラ」などは、いまでは一部のベテランしか使わなくなっているとのこと。
逆に、「ギプス」や「カルテ」のように、一般社会にも浸透してしまった言葉は、むしろ“死語になりにくい”という面もあるそうです。
言葉の寿命と定着のメカニズム──これはかなり面白いテーマでした。
言葉の裏にある歴史を知ること
言葉には、必ず“歴史”があります。それは制度の歴史であり、教育の歴史であり、何より人の営みの歴史です。
今回、専門分野の第一線で活躍されている方から直接お話を伺うことで、学問が社会とどう結びついているのかを具体的に知る、素晴らしい機会になったことと思います。
この講義が、皆さんの視野を広げ、ドイツ語学習への新たなモチベーションに繋がれば嬉しく思います。
上杉先生、素晴らしい講義をありがとうございました!
この記事を通して、少しでも多くの方が「言葉の背景」に目を向けるきっかけになれば幸いです。