Maxie Pickert Maxie Pickert

2025年の北海道の桜とドイツの桜


2025年の春、今年はちょっと変わったお花見を楽しみました♪

 

北海道の桜は、本州よりもだいぶ遅れて咲くのが特徴。5月後半〜6月頭にかけて見頃になるので、なんと「初夏のお花見」なんです。

今年の2025年も例年通り、楽しいお花見ができました!

 

今回は、そんな北海道の桜の秘密と、ちょっと特別だった今年のお花見の話、そしてドイツの桜事情について紹介します♪

 

 

北海道の桜はなぜ遅い?

「えっ、まだ桜咲いてるの!?」って、道外の人によく驚かれます!

でもちゃんと理由があるんです!

 

1. 寒冷な気候で、開花が遅い

桜って「気温10℃以上の日が続く」と咲きやすくなるんですが、北海道はその10℃までが長い!

たとえば東京だと、3月下旬にはポカポカ陽気の日もありますが、札幌では4月末でもコートがいるくらいまだまだ寒いですのでその分、桜のスタートが遅くなります。

 

2. 緯度が高い

日本最北の北海道は冬が長く、雪がとけるのもゆっくりなので、植物たちもゆっくり目覚めます。

本州でいう「春」は3〜4月ですが、北海道の春は5月中旬から本番スタートというイメージです♪

 

3. 桜の種類が違う

北海道では、本州と同じソメイヨシノも見られますが、それだけでなく、「北海道独自の桜」もあります!

 

  • エゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)
     → 北海道の代表的な桜。濃いピンク色で、力強い。

  • チシマザクラ
     → 根室地方など、東部の冷涼な地域に多い。やや低木。

  • カスミザクラ
     → 山地に多く見られる野生桜。

北海道の桜の開花の条件はソメイヨシノと異なるため、開花時期にも若干遅い傾向があります。また、エゾヤマザクラは耐寒性が強いため、雪解けを待って咲くという性質があります。

 

4.北海道は日本で一番最後に桜が咲く場所

日本には「桜前線(さくらぜんせん)」という言葉がありますよね♪

これは、が南から北に向かって咲いていく様子を表したもので、北海道はそのゴール地点なんです!

·       九州:3月頃にスタート

·       本州:4月中にワーッと咲く

·       北海道(札幌):5月上旬

·       北海道(根室・釧路):5月後半〜6月頭に満開!5月上旬に札幌、6月初旬に根室・釧路で満開になります。

つまり、北海道は日本全国で「最後に桜が咲く場所」であり、北海道の桜は「春の締めくくり」としても特別な存在となっています。

 

 

ドイツ語で桜を表現するフレーズ

ドイツ語で「桜」は「Kirschblüte」と表現されます。

桜に関連するドイツ語のフレーズをご紹介します!

 

ドイツ語 読み方 意味

die Kirschblüte キアシュブリューテ 桜の花 

der Kirschbaum キアシュバウム 桜の木 

die Blütezeit ブリューテツァイト 開花期 

die Natur ナトゥーア 自然 

der Frühling フリューリング 春 

das Hanami ハナミ(外来語)花見 

die Blume ブルーメ 花(一般)

die Landschaft ラントシャフト 風景 

der Duft ドゥフト 香り 

die Schönheit シェーンハイト 美しさ 

 

 

Die Kirschblüten sind aufgegangen. (桜が咲いた。)

Die Kirschbäume stehen in voller Blüte. (桜の木が満開だ。)

Was für eine wunderschöne Kirschblüte! (なんて桜なんだ!)

Die Kirschblüten tanzen im Wind. (桜の花びらが風に舞っている。)

Unter den Kirschbäumen zu sitzen, ist sehr entspannend.

 (桜の木の下に座るのはとても癒される。)

Der Frühling bringt neue Hoffnung. (春は新しい希望を運んでくる。)

Die Natur erwacht zum Leben. (自然が目を覚ます。)

Ich liebe die Farben des Frühlings. (春の色合いが大好きだ。)

Die Vögel singen, und die Blumen blühen. (鳥がさえずり、花が咲く。)

Die Sonne scheint durch die Kirschblüten.

 (太陽の光が桜を通して差し込んでいる。)

Ein Spaziergang unter den Kirschbäumen ist magisch.

 (桜並木の下を歩くのは魔法のようだ。)

Ich möchte dieses Jahr wieder Hanami machen.

 (今年もまた花見がしたい。)

Die Kirschblüte ist leider nur von kurzer Dauer.

 (桜の花は残念ながら短命です。)

Die Schönheit der Kirschblüte ist vergänglich, aber unvergesslich.

 (桜の美しさは儚いが、忘れがたい。)

Die Blüten bedecken den Boden wie ein rosa Teppich.

 (花びらが地面をピンクのじゅうたんのように覆っている。)

 

 

桜に関するドイツ語の会話例

① 桜を見に行く会話

A: Hast du die Kirschblüten im Park schon gesehen?
(公園の桜、もう見た?)



B: Ja, sie sind wunderschön! Ich habe viele Fotos gemacht.
(うん、すごく綺麗だった!写真たくさん撮ったよ。)



② 花見についての会話

A: Was ist "Hanami"?
(「花見」って何?)



B: Das ist ein japanisches Frühlingsfest, bei dem man die Kirschblüten betrachtet und isst und trinkt.
(日本の春のお祭りで、桜を見ながら食べたり飲んだりするんだよ。)



③ 桜の香りについての会話

A: Riechst du das? Die Kirschblüten duften wirklich zart.
(匂いわかる?桜の香り、すごく優しいね。)



B: Ja, das ist der Duft des Frühlings.
(うん、それが春の香りだよ。)

 

④ ドイツにも桜がある話

A: Gibt es in Deutschland auch Kirschblüten?
(ドイツにも桜ってあるの?)



B: Ja! In Bonn gibt es sogar eine berühmte Kirschblütenstraße.
(あるよ!ボンには有名な桜並木通りもあるんだ。)



⑤ 桜を見て感動する会話

A: Oh mein Gott, wie schön das ist!
(わあ、なんて綺麗なの!)



B: Ja, die Natur ist wirklich beeindruckend.
(うん、自然って本当に感動的だね。)



 

ドイツにおける桜の存在

「桜」と聞くと日本の春の風物詩を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は日独友好の象徴ドイツにも桜の木は存在します!

また市民の憩いの空間として、大切に育てられています!

 

ドイツにも桜の名所があり、特に有名なのが、ボンの「桜のトンネル」です。

1980年代に都市計画の一環として桜が植えられ、現在では多くの観光客が訪れるスポットとなっています。

 

また、ベルリンの壁跡地にも日本から贈られた桜が植えられており、日独友好の象徴となっています。

 

日本のように「桜前線」は存在しませんが、3月末から4月にかけて、ピンクや白の花が満開を迎えます。

 

 

ドイツの桜名所

そんなドイツの有名な桜名所をご紹介します!

 

① ボン(Bonn) – 世界的に有名な桜のトンネル

先程も簡単に紹介してはいましたが、ノルトライン=ヴェストファーレン州の旧西ドイツ首都・ボンの旧市街「アルシュタット(Altstadt)」には、桜の名所として知られるHeerstraßeやBreite Straßeがあります。

日本から寄贈された桜が通りをピンクに染め、満開時には「桜のトンネル(Kirschblütentunnel)」と称され、インスタ映えスポットとしても人気です。
→ 見頃:4月中旬ごろ。

 

② ハンブルク – 「日本の桜の祭り(Japanisches Kirschblütenfest)」

ハンブルクには日本人コミュニティが存在し、1968年から続く桜祭り「Kirschblütenfest」が毎年開催されています。

日本から寄贈された桜を記念して花火が打ち上げられるなど、日独友好を象徴するイベントとして市民に親しまれています。

 

 

③ ベルリン – 日独友好桜並木

ベルリンの壁崩壊を記念して、1990年に日本のテレビ局が主導した「桜をドイツに」キャンペーンにより、ベルリンとブランデンブルク州におよそ9,000本の桜が植樹されました(Aktion „Sakura Campaign“)。
この桜は「自由と平和の象徴」として、壁跡地や公園に今も美しく咲いています。

 

 

ドイツ人にとって桜とは?

ドイツでは日本同様、桜(Kirschblüte)は「春の訪れ」や「美しさの象徴」として親しまれています。

日本のように花見の文化は根付いていませんが、カメラ片手に桜並木を歩く人や、ベンチで読書する市民の姿が見られます。

また、日本語の「はかなさ」や「一期一会」の精神に共感を覚えるドイツ人も多く、桜の咲く様子に哲学的・詩的な意味を感じる人も少なくありません。

 

 

ドイツで桜を楽しむイベント・SNS

#kirschblüte(#桜)や**#hanami**のハッシュタグは、ドイツ語圏のInstagramでも春になると急増します!

ドイツ在住の日本人や現地の人々が、桜の写真や日本式の花見の様子をシェアしていて、各都市の観光局や日本文化センターが桜の見頃情報を発信することもあります。

 

お花見の時期には紹介したハッシュタグを日本でも使ってみてください!

ドイツ人の友達が増えるかもしれませんよ♪

 

 

今年の特殊なお花見

桜満開の時期の授業中、教室にハチが入り込むというハプニングが発生しました。

追い払うこともできず、安全を考慮して屋外で授業を行うことになり、偶然にも満開の桜の下での授業となりました。

 

室蘭工業大学の桜、実はかなり立派なんです。

そんな素敵な桜を見ながら、授業再開しましたよ!

 

テーマはもちろん、「桜に関するドイツ語」!

たとえばこんな単語を紹介しました:

  • die Kirschblüte(桜の花)

  • der Baum(木)

  • der Frühling(春)

  • die Natur(自然)

  • die Biene(ハチ) ←これは今日のキーパーソン

「ハチ」はドイツ語で「die Biene(ビーネ)」。
本日のMVPワードです(笑)。

 

 

まさかのハチの登場で始まった花見授業は学生たちに自然の中で学ぶ新鮮な体験となったことだと思います。

くわえて、自然の中での学びは、学生の集中力向上やリフレッシュにも効果的です!!

 

また、屋外の授業は電気代節約になって、エコですよね♪

自然光と春風をフル活用で、なんだか得した気分になりました!

 

授業の最後には、みんなで満開の桜の木の下で集合写真を1枚。

みんなの笑顔も満開でした♪

 

来年も、こんなゆるやかで豊かな学びの時間をつくれたらいいなと思います♪

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