ドイツ語の新年の挨拶フレーズ50と年越しの挨拶と文化
明けましておめでとうございます!
今回はドイツ語の新年の挨拶フレーズを勉強していきましょう。
▽ドイツ語で新年の挨拶フレーズ
1. Frohes neues Jahr! - 新年明けましておめでとうございます!
2. Ein glückliches neues Jahr! - 幸せな新年を!
3. Guten Rutsch ins neue Jahr! - 新年の幕開けを祝して!
4. Prosit Neujahr! - 新年おめでとうございます!
5. Viel Erfolg im neuen Jahr! - 新年が成功に満ちますように!
6. Gesundes neues Jahr! - 健康で幸せな新年を!
7. Auf ein erfolgreiches Jahr! - 成功に満ちた一年になりますように!
8. Frohes und gesundes neues Jahr! - 幸せで健康な新年を!
9. Herzliche Neujahrswünsche! - 新年の心からのご挨拶を!
10. Möge das neue Jahr dir Glück bringen!
- 新年があなたに幸運をもたらしますように!
11. Ein frohes und erfolgreiches neues Jahr! - 幸せで成功に満ちた新年を!
12. Alles Gute im neuen Jahr! - 新年にはすべてが良いことでありますように!
13. Frohes neues Jahr voller Freude! - 喜びに満ちた新年を!
14. Gesundheit und Glück im neuen Jahr! - 新年が健康と幸福でありますように!
15. Ein Jahr voller positiver Überraschungen!
- ポジティブな驚きに満ちた一年になりますように!
16. Auf viele glückliche Momente im neuen Jahr!
- 新年が幸せな瞬間に満ちますように!
17. Herzlichen Glückwunsch zum neuen Jahr! - 新年おめでとうございます!
18. Viel Freude und Erfolg im Jahr 20XX!
- 20XX年がたくさんの喜びと成功で満ちますように!
19. Prost auf ein grandioses neues Jahr! - 素晴らしい新年を乾杯しましょう!
20. Frohes neues Jahr, voller Liebe und Lachen! - 愛と笑顔にあふれた新年を!
21. Möge das neue Jahr alle deine Wünsche erfüllen!
- 新年があなたのすべての願いをかなえますように!
22. Ein erfolgreiches Jahr voller Zufriedenheit!
- 幸福に満ちた成功の一年になりますように!
23. Gesundheit, Glück und Erfolg im neuen Jahr!
- 新年が健康、幸福、成功に満ちますように!
24. Prosit auf ein fantastisches neues Jahr! - 素晴らしい新年を祝して乾杯!
25. Ein Jahr voller spannender Herausforderungen!
- 刺激的な挑戦に満ちた一年になりますように!
26. Frohes neues Jahr, das beste kommt noch!
- 新年が素晴らしいものになりますように!
27. Auf ein erfolgreiches Jahr voller Glücksmomente!
- 幸せな瞬間に満ちた成功の一年になりますように!
28. Möge das neue Jahr nur Gutes bringen!
- 新年が良いことだけをもたらしますように!
29. Alles Liebe und Gute im Jahr 20XX!
- 20XX年にはすべてが良いことでありますように!
30. Herzliche Grüße zum Jahreswechsel! - 年末の心からの挨拶を!
31. Frohes neues Jahr, möge es einzigartig sein! - 新年が特別であるように!
32. Viel Freude und Liebe im neuen Jahr!
- 新年がたくさんの喜びと愛に満ちますように!
33. Auf ein Jahr voller positiver Veränderungen!
- ポジティブな変化に満ちた一年になりますように!
34. Gesundheit, Glück und Erfolg im neuen Jahr! - 新年が健康、幸福、成功に
35. Frohes neues Jahr, das Beste liegt vor uns!
- 新年が良いことがまだ先にあるように!
36. Ein Jahr voller neuer Möglichkeiten und Erfahrungen!
- 新しい可能性と経験に満ちた一年になりますように!
37. Prost auf viele glückliche Momente und Erfolge! - 幸せな瞬間と成功に乾杯!
38. Möge das neue Jahr deine Träume wahr werden lassen!
- 新年があなたの夢を実現させますように!
39. Frohes neues Jahr, gefüllt mit Liebe und Harmonie! - 愛と調和に満ちた新年を!
40. Auf ein Jahr voller schöner Erlebnisse und Abenteuer!
- 美しい経験と冒険に満ちた一年になりますように!
41. Viel Glück und Erfolg auf all deinen Wegen im neuen Jahr!
- 新年にあなたのすべての道で幸運と成功がありますように!
42. Frohes neues Jahr, möge es lebendig und inspirierend sein!
- 新年が活気にあふれ、インスピレーションに富んでいますように!
43. Gesundheit, Freude und Zufriedenheit im Jahr 20XX!
- 20XX年には健康、喜び、満足がありますように!
44. Möge das neue Jahr dir viele positive Überraschungen bringen!
- 新年が多くのポジティブな驚きをもたらしますように!
45. Frohes neues Jahr, voller Lachen und fröhlicher Momente!
- 笑顔と楽しい瞬間にあふれた新年を!
46. Ein Jahr voller neuer Chancen und Möglichkeiten!
- 新しいチャンスと可能性に満ちた一年になりますように!
47. Prost auf Gesundheit, Glück und Erfolg im neuen Jahr!
- 新年が健康、幸福、成功に乾杯!
48. Frohes neues Jahr, möge es dir nur Gutes bringen!
- 新年があなたに良いことばかりをもたらしますように!
49. Auf ein Jahr voller Wachstum und persönlicher Entwicklung!
- 成長と個人の発展に満ちた一年になりますように!
50. Herzliche Neujahrswünsche für ein erfülltes und glückliches Jahr!
- 充実した幸せな一年になるよう心からの新年のご挨拶を!
▽ドイツ語で年末年始に使用される単語
das Feuerwerk:花火
zünden:~に火をつける
(例)Feuerwerk zünden:花火に火をつける
die Rakete:打ち上げ(ロケット)花火
ab|brennen:(花火)を打ち上げる
(例)Raketen abbrennen:花火を上げる
der Böller / der Knaller:爆音花火、爆竹
→(動詞)böllern:爆竹を鳴らす
knallen:(ドンという大きな音を立てて)発射する
(例)Wann darf man böllern / knallen?
– Vom 31. Dezember bis zum 1. Januar darf man böllern / knallen.
いつ爆竹を鳴らすこと / 大きな音を立てて(花火などを)発射することが許されていますか?
– 12月31日から1月1日にかけて、爆竹を鳴らすこと / 大きな音を立てて(花火などを)発射することが許可されています。
▽ドイツ語の干支
干支はドイツ語で Tierkreiszeichen と言います。
十二支であれば、die 12(zwölf) Tierkreiszeichen です。
子[ねずみ] die Maus, Ratte
丑[うし] die Kuh, der Ochse, Büffel
寅[とら] der Tiger
卯[うさぎ] der Hase
辰[たつ] der Drache
巳[へび] die Schlange
午[うま] das Pferd
未[ひつじ] das Schaf
申[さる] der Affe
酉[とり] der Hahn
戌[いぬ] der Hund
亥[いのしし] das Wildschwein
ドイツの年末年始
ドイツではクリスマスは家族といっしょに過ごしますが、大晦日は友人や恋人と集まることが一般的です。
音楽やダンス、カラフルな飾り付けがされ、祭りのような雰囲気です。
パーティーをしたり、新年を迎えた際には花火を打ち上げたり…日本と比べるととても賑やかですよね!
ちなみに、ドイツではお正月までクリスマスツリーが飾ってある家もありますよ!
理由は・・・ドイツでは、1月6日が Heilige Drei Könige(公現祭(東方三博士の日))です。
Baden-Württemberg, Bayern, Sachsen-Anhalt の3州では、6日が祝日となっています。
この日は、イエス・キリストの誕生を祝福するために彼のもとを東方三博士(Caspar, Melchior, Balthasar)が訪れたことを祝う日です。
ドイツでは年明けの1月6日までクリスマスツリーが飾られている家庭もありますが、それは6日が東方三博士の日だからです!
また、東方三博士の日にはカトリック教区の子どもたちが歌を歌いながら各家庭を回り、募金をしてくれた家のドアには次のような文字を記入します。
【例】20 * C + M + B + 25
「20」と「25」は「2025年」
C,M,Bは方三博士の名前の頭文字 となっています。
これにより、その家はキリストの加護を受け祝福されるそうです。
1月6日にはぜひこの表記を探してみてくださいね。
▽シルヴェスター・アバント
ドイツでは、新年のお祝いは一般的に「シルヴェスター・アバント」と呼ばれる12月31日に始まります。この日は、友達や家族と集まり、一緒に過ごす大切な瞬間です。多くの人々は、夕方から賑やかな街中に繰り出し、レストランやバーで美味しい食事やドリンクを楽しむのが一般的です。
▽ドイツでは新年をどのように祝いますか?カウントダウンと花火
ドイツでは大晦日から元日にかけて、花火をする習慣があります。
シルヴェスター・アバントのメインイベントは、カウントダウンと共に打ち上げられる花火です。ドイツの各都市では、大規模な花火大会が開催され、空を彩る美しい花火が新年の到来を祝福します。特にベルリンのブランデンブルク門周辺では、数百万人が集まり、華やかな花火ショーを楽しみます。
また、ドイツでは基本的に年末の12月29日~31日の期間のみ、また18歳以上の人のみがスーパーなどで花火・爆竹などを購入することができます。
そして、花火や爆竹の使用が認められているのは12月31日・1月1日の2日間です。
特に1月1日の0時を迎えた瞬間は、室内にいても自分の真横で打ち上げ花火や爆竹が使われているのでは…と錯覚するほど、花火・爆竹の大きな音が町中に響き渡りますよ。
日本の大晦日の過ごし方とは違って、とても賑やかです!
ただ、この花火によって毎年怪我人も出ているので、現地で大晦日~年明けを過ごされる方は注意しながら楽しんでください。
カウントダウン時は楽しい反面、そこら中大変危険な状態です。
毎年年越しのカウントダウンで飛んできた花火によって何件も火災が発生するほどです。
お子さんがいる家庭や不安な方は大晦日の夕方以降は外に出歩かず、年越しは屋内で過ごしましょう。
歩道などでも打ち上げ花火をしている人も多く、間違って飛んで来ることもあるかもしれません。
ちなみにドイツでは病院、教会、養護施設や老人ホームなどの施設の近くでは花火は禁止されていますので、お近くにお住まいの場合は注意が必要です。
▽ドイツでは新年をどのように祝いますか?ベレッヒェン(予言)
新年の訪れに際して、多くの人々が過去や未来についての思いを巡らせます。ドイツでは、特に「ベレッヒェン」と呼ばれる伝統があります。これは、カードやクリスタルボールを使って未来を占う儀式で、友達や家族と一緒に楽しむことが一般的です。占いの結果に沿って、新しい年に向けての希望や目標を立てることが習慣となっています。
▽Wachsgiesenで新しい年を占う
ドイツのお正月の面白い習慣として、Wachsgiesen(ヴァクスギーゼン)という占いがあります。
銀色のロウをスプーンに入れてろうそくの火であぶって溶かし、そのあと水に落とします。水の中で固まったロウの形が何に見えるかで新しい年を占います。
Wachsgiesen(ヴァクスギーゼン)のセットは年末になるとスーパーや雑貨屋で売っています。
スプーン1本と銀色のロウがいくつか入っているセットなので複数人で遊べます。
ロウがいろんな形でかわいいですよ。
セットのほかに、あぶるのに必要な蝋燭と水を張ったボールを準備しましょう。
ちなみに本来は鉛を溶かして占うものでした。
実はこの占い、本来は鉛を溶かして占うもので名前もBleigiesen(ブライギーゼン)と呼ばれていたのですが、近年、鉛を使用することが禁止されてしまったため、材質を鉛ではなく銀色に色付けされたロウで代用するようになりました。
そのため名前も鉛を意味するBleiからロウを意味するWachsに変わったというわけです。でも鉛のほうが立体的で面白い形ができるため、ロウになってから水面に平たい形にしか広がらず前のほうがよかったという人は多いです。
とはいえ皆でワイワイやって楽しい占いなのでとってもおすすめですよ!
▽ドイツでは新年で何を食べますか。伝統的なドイツ料理
新年のお祝いには、地域ごとに異なるフォルクローレや伝統的な料理を食べます。
南ドイツでは、ベルリンワインやグリューワイン(温かい赤ワイン)が愛され、寒さをしのぎながら温かい雰囲気を楽しむことができますよ。
また、特別な新年の料理として、ベーフシチューやブリートチェン(焼き菓子)もあります。
その他、一般的な年末年始の食べ物についていくつかご紹介します。
ヴァイツェンシュトルーデル(Weisswurst)
ドイツ南部、特にバイエルン地方では、新年を迎える際にヴァイツェンシュトルーデルが人気です。
これは白いソーセージで、通常は朝食に食べます。
トマトやマスタードと一緒に食べて見て下さい。
レーベクーゼン(Raclette)
年末年始の家族や友達との集まりでは、レーベクーゼンがよく食べられます。
特殊な器具でチーズを溶かし、それにポテト、生野菜、チャルキュトリ(乾燥させた肉類)を添えて楽しむ料理です。
各自が自分の好みでトッピングを選び、温かいチーズと一緒に食べるのが一般的です。
グリューワイン(Glühwein)
寒い季節に人気なのが、温かい赤ワインのグリューワインです。
クローブやシナモン、オレンジなどの香辛料と一緒に温め、寒い冬の日にぴったりの暖かい飲み物です。
クリスマスマーケットや街中でよく見られ、寒さから身を守るために愛飲されています。
シュトレン(Stollen)
クリスマスから新年にかけて、シュトレンはドイツの伝統的なクリスマスケーキとして親しまれています。
ドライフルーツやナッツが入った、甘くてもちもちとしたパンケーキのような菓子で、パウダーシュガーで覆われていて、美味しいですよ。
ニーデルンツェーヘ(Neujahrskuchen)
ドイツ語で「新年のケーキ」を意味するニーデルンツェーヘは、新年の始まりを祝うために作られる伝統的なケーキです。
クリームやフルーツ、ナッツが使われ、地域によって異なるバリエーションがあります。
家族や友達と一緒に楽しむことが一般的で、年末年始の特別な時期に食べることが多いです。
▽幸運を運ぶGlücksbringer
ドイツでは、相手の新年の幸運を願って Glücksbringer(幸運を運んでくれるもの)を贈る風習があります。
Glücksbringer には以下のようにいろいろな種類があり、お菓子や小物のモチーフにもなっています。
das Glücksschwein:幸運の豚
vierblättriges Kleeblatt:四葉のクローバー
das Hufeisen:蹄鉄
der Schornsteinfeger:煙突掃除人
der Marienkäfer:てんとう虫
…など
皆さんもぜひ、周りの方に Glücksbringer をプレゼントしてみてください♪
▽ドイツの年末年始の休み
ドイツの年末~お正月の休みは、学校に通っているか働いているかによって、その期間が異なります。
学校の休暇の場合は、クリスマス・お正月休みが一体になっていることが一般的で、ドイツ語では Weihnachtsferien(クリスマス休暇)と言います。
期間は州によって異なりますが、大体12月21日頃~翌年1月7日頃までが Weihnachtsferien の期間となっています。
このうち祝日として定められているのは以下の日です。
12月25日:第1クリスマス
12月26日:第2クリスマス
1月1日:元日
働いている人の場合、クリスマス後の27日~31日は通常通り仕事があり、年始の祝日は基本元日のみなので1月2日からまた仕事が始まります。
そのためこの期間に仕事を休みたい場合は、別途休暇を申請する必要があります。(24日・31日については半日休暇制度が設けられている職場が多く、職場によっては終日休暇の場合もあります)
新年の祝い方、雰囲気も日本とは全く違うので、是非ドイツでも新年を過ごしてみて下さい。
2025年どんな年にしたいですか?2025年も皆様にとって素敵な1年になりますように。
札幌のクリスマスマーケット:2024 ミュンヘン・クリスマス市
札幌のクリスマスマーケット:2024 ミュンヘン・クリスマス市
もうすぐクリスマスですね☆
現在開催中の札幌のクリスマスマーケット2024 ミュンヘン・クリスマス市についてご紹介します!
札幌では、ドイツのミュンヘンと友好都市の関係があることから、「ミュンヘン・クリスマス市」が毎年開催されています。
実は日本で本場ドイツのクリスマスマーケットを体験できる貴重なイベントなんです!
冬の札幌は、美しいイルミネーションとともに、多くの観光客や地元の人々を魅了するイベントが満載で、その中でも特に注目されるのが、札幌市がドイツ・ミュンヘン市と姉妹都市提携を記念して始まった「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」です。
このイベントは、ドイツの伝統的なクリスマスマーケットを体験できる特別な機会を提供しています。
このクリスマスマーケットの魅力や楽しみ方を、YouTubeでの体験レポートや公式情報を交えながらご紹介します。
ミュンヘンとの絆:姉妹都市提携が生んだ冬の風物詩
札幌とミュンヘン。遠く離れた二つの都市は、1972年の札幌冬季オリンピックを契機に姉妹都市提携を結び、半世紀以上にわたり交流を深めてきました。
共に豊かな自然と文化を誇る都市として、多くの共通点を見せています。
札幌とミュンヘンは、地理的には遠く離れていますが、気候的には共通点があります。
どちらも内陸性気候で、夏は涼しく、冬は寒さが厳しいのが特徴です。
特に冬季の積雪は両都市の共通点であり、冬季スポーツが盛んな都市でもあります。
札幌は冬季オリンピックの開催都市として、ウィンタースポーツの施設が充実しており、ミュンヘン近郊にもスキーリゾートが点在しています。
姉妹都市としての交流は、文化、スポーツ、経済など多岐にわたります。
市民レベルでの交流も盛んに行われており、学生交換プログラムや文化交流イベントなどが開催されています。
特に、ビールを通じた交流は深く、札幌大通公園で開催される「さっぽろオータムフェスト」は、ミュンヘンのオクトーバーフェストを参考にスタートしたイベントです。
本場の雰囲気を再現した会場で、ドイツビールやソーセージを楽しむことができます。
また、ミュンヘンでも札幌の文化を紹介するイベントが開催されるなど、相互理解を深めるための取り組みが継続的に行われています。
両都市の都市計画にも、姉妹都市提携の影響が見られます。札幌の大通公園は、ミュンヘンの英国庭園を参考に設計されたと言われています。
広大な緑地は、市民の憩いの場としてだけでなく、都市景観の向上にも大きく貢献しています。
ミュンヘンでは、札幌の雪まつりにインスピレーションを受けた雪像の展示が行われたこともあります。
近年、地球環境問題への意識の高まりを受けて、両都市は環境分野での協力も強化しています。
再生可能エネルギーの導入や省エネルギー対策など、持続可能な都市づくりに向けた取り組みを共有し、互いに協力することで、より効果的な対策を進めていくことが期待されています。
札幌とミュンヘンは、姉妹都市として、文化交流や経済協力だけでなく、環境問題といった地球規模の課題にも共に取り組んでいます。
遠く離れた二つの都市が、互いの魅力を尊重し、協力関係を築くことで、それぞれの都市の個性を活かしながら、更なる交流の深化が期待されます。
2002年から始まったミュンヘン・クリスマス市は、今では札幌の冬の風物詩として定着しています。
本場ミュンヘンのクリスマス市をモデルに、ヒュッテと呼ばれる木の小屋が立ち並び、クリスマスオーナメントや工芸品、そしてドイツの伝統的な食べ物や飲み物が楽しめます。
このイベントは、単なる商業イベントではなく、両都市の文化交流の場としての役割も担っており、札幌市民にとって、ミュンヘンとの繋がりを身近に感じられる貴重な機会となっています。
ドイツと札幌のクリスマスマーケット
ドイツのクリスマスマーケットの歴史は古く、14世紀にまで遡ると言われています。
ドレスデンで開催される「シュトリーツェルマルクト」は、ドイツ最古のクリスマスマーケットとして知られ、600年以上の歴史を誇ります。
ニュルンベルクの「クリストキントレスマルクト」、ミュンヘンの「マリエンプラッツのクリスマスマーケット」など、各地で個性豊かなクリスマスマーケットが開催され、それぞれ独自の伝統や魅力を持っています。
クリスマスマーケットの中心となるのは、可愛らしい木製の屋台「ヒュッテ」。
ヒュッテでは、職人手作りのクリスマスオーナメントや工芸品、温かいグリューワインやホットチョコレート、そして地域特有のグルメなど、様々な商品が販売されています。
札幌のクリスマスマーケットも、そんなドイツの雰囲気そのままに楽しめちゃいます。
「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」は、毎年11月下旬から12月25日まで開催されるイベントで、大通公園2丁目を中心に繰り広げられます。
このマーケットは、2002年にスタートし、以来多くの人々に愛されています。
特徴は、ドイツの伝統的な屋台「ヒュッテ」が立ち並び、クリスマスグッズやドイツの食品を楽しめることです。
また、マーケット全体が温かいイルミネーションで彩られ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
職人手作りのクリスマスオーナメントや工芸品、温かいグリューワインやホットチョコレート、そしてドイツの伝統的なソーセージやプレッツェルなど、魅力的な商品が販売されています。
きらびやかなオーナメントは、クリスマスツリーを彩るだけでなく、大切な人への贈り物にもぴったりです。
見ているだけでも心が躍る美しい品々は、きっと特別なクリスマスの思い出を作ってくれるでしょう。
また、冷えた身体を温めてくれるグリューワインやホットチョコレートは、クリスマス市の定番。スパイスの効いた温かい飲み物を片手に、ロマンティックな雰囲気を満喫できます。
そして、ドイツの伝統的な味覚も忘れずに!ジューシーなソーセージや香ばしいプレッツェルは、クリスマス気分をさらに盛り上げてくれること間違いなしです。
今年も例年通り、伝統的なクリスマス飾りや食品が多く出店されています。
家族や友人、恋人と一緒に、クリスマスの魔法にかかったような空間で特別な時間を過ごせる、まさに心温まる体験ができる場所ですので、是非行ってみて下さい♪
美しいイルミネーション、心躍る音楽、そして美味しい食べ物と飲み物。
五感を刺激する魅力が詰まったこのイベントで、忘れられないクリスマスの思い出となること間違いなしです。
行ってみたらこんな感じだった!
マーケットに入るとまず目に飛び込んでくるのがイルミネーション!
キラキラ光るデコレーションの中にあるお店はまるでおとぎ話の世界。
伝統的なドイツのキャンドルホルダーや、雪を振らせるスノードームなど、かわいいものが目白押しでした!
「札幌バージョン」のデザインもあったりして、日本らしさがプラスされてるのもいい感じです♪
▽札幌のクリスマスマーケット:美味しいものもいっぱい!
もちろん食べ物も見逃せません!
ドイツ定番の「ソーセージ」や「ブレーツェル(ドイツ風のパン)」、それに「ホットワイン」までしっかり楽しめます♪
寒い中でホカホカのソーセージにマスタードとケチャップをたっぷりかけて食べると、最高です!
甘党の方にはチョコレートドリンクや生クリームたっぷりのデザートもおすすめですよ^^
クリスマスの雰囲気に包まれながら食べると、美味しさが倍増します。
▽札幌のクリスマスマーケット:飲食メニュー
• ソーセージとプレッツェル
ドイツの定番料理で、特にソーセージはケチャップとマスタードをたっぷりつけて楽しむのがおすすめ。
• ホットワイン(グリューワイン)
寒い冬には欠かせない、体を温めてくれる甘くスパイシーなドリンク。
• アイスバイン
ドイツの代表的な家庭料理で、豚のすね肉や豚足を塩漬けにして煮込んだ料理
• シュバイネ プラーテン
ドイツのバイエルン地方を代表する肉料理で、豚の塊肉を煮込んで作るローストポークです。
• スイーツ
シュトレン(ドイツの伝統的な甘いパン)、生クリームとチョコレートが絶妙に組み合わさったドリンクなど。
▽札幌のクリスマスマーケット:クリスマスグッズ
とっても可愛いクリスマスグッズもたくさんありました!
一部ご紹介します!
• 伝統的なキャンドルホルダー
木製で中にキャンドルを入れると優しい光を放つデザインが特徴的。
• スノードーム
サンタクロースやクリスマスツリーをテーマにした可愛らしいデザイン。
• ドイツ製の装飾品
クリスマスツリーのトップに飾る星型のオーナメントや、ノスク(くるみ割り人形)などが販売。
• グラスギャラリー
ガラスでできた可愛いクリスマスオブジェやピアス等。
是非素敵なクリスマスの思い出に買ってみてはいかがですか?
可愛いものばかりで選ぶのが大変かもしれませんね♪
ペットも楽しめる!
クリスマスマーケットでは、サンタのコスプレをした犬たちが目を引きます。
ペットも同伴できるため、家族全員で楽しむことができますよ。
かわいいサンタのコスプレをしたワンちゃんたちが集まる撮影会もあって、犬好きにはたまらない空間です。
家族で来ても楽しめる要素がたくさんあるので、みんなで行っても大満足になること間違いなしです!
本場と日本のクリスマスマーケットの違い
ドイツ人の視点から見ても、札幌のマーケットは本場ミュンヘンの雰囲気を忠実に再現されていました。
特に印象的なのは、以下のポイントです。
• 本場同様のアイテムの多さ
ドイツから直輸入された製品が多く、訪れるだけで異国の文化を感じられます。
• 温かい接客と日本ならではの配慮
多言語対応の案内や、日本の特色を活かした商品もあり、訪れる全ての人々が楽しめるよう工夫されています。
札幌の冬とクリスマスマーケット
札幌のクリスマスマーケットのもう一つの魅力は、雪とイルミネーションの美しさです。
会場のキラキラとした灯りと、雪景色が織りなす幻想的な風景でクリスマスにぴったりです。
特に、大通公園全体が光で包まれる様子は圧巻で、多くの観光客が記念撮影を楽しめます。
また、マーケットだけじゃなく、札幌の街全体がこの時期はイルミネーションで輝いているので、雪景色の中で見る光の演出は、まるで別世界です。
どこを見ても写真映えするスポットばかりで、ついついシャッターを切る手が止まりませんよ♪
また、公式サイトや各種SNSではイベントの最新情報が発信されていますので、訪問前にチェックしてみてください。
「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」は、寒さを忘れるくらい素敵な空間で、ドイツの伝統と日本のホスピタリティが融合した唯一無二のイベントです。
本場ドイツの雰囲気を味わいたい人にも、家族や友達とワイワイ楽しみたい人にもおすすめです!
クリスマスの雰囲気を存分に味わいながら、札幌の冬を楽しむ素晴らしい機会にぜひ足を運んでみてください!
室蘭工業大学のドイツ語クラスは2024キャラクター語学書&旅行会話書サマーフェア飾りつけコンクール」で最優秀賞を受賞!
2024年、「キャラクター語学書&旅行会話書サマーフェア飾りつけコンクール」にて、室蘭工業大学の生協が最優秀賞をいただきました!
このコンクールは、全国の書店がディスプレイで工夫を競い合うイベントで、語学の本や旅行に関連する小物を取り入れながら、カラフルなキャラクターそのものがお客様を迎えてくれるような雰囲気作りを目指しました。
語学や旅行会話に関連する書籍を、楽しく展示する努力が評価されて嬉しいです。
飾りつけが完成した後、ディスプレイを見て見守り、「可愛い!」「勉強が楽しくなる!」といった嬉しいお声をいただきました。
みなさん!投票して頂き、ありがとうございました!!
賞品は「特製図書カード」と「グリコお菓子詰め合わせ」を頂きました♪
お菓子詰め合わせは、なんと!!!上半身が隠れる程、大きな箱で頂きました^^
中には大好きなコロンをはじめ、たっっっくさんのお菓子が入っていて、美味しくみんなで頂きましたよ。
本当にありがとうございました!!
ディスプレイでもお勧めしている本を紹介します!
マウスと仲間たち 楽しくかんたん ドイツ語
ドイツで50年以上愛される国民的人気キャラクター「マウス」が語学書に登場しています。
初心者にもおすすめの一冊で、ドイツ語の基本的な表現をマウスとその仲間たちの可愛いイラストとともに、楽しく覚えられますよ。
フレーズおよび会話は、ネイティブが日常的に使うものだけを厳選されていて実用性に優れています。
著者はNHK「テレビでドイツ語」に出演していたマライ・メントラインさん。
言葉の意味だけでなく、文化的背景や最新のトレンドなどを踏まえ、ユーモアたっぷりに解説されています。
チャプターは6つの場面に分かれています。
第1章 あいさつ
第2章 気持ち
第3章 コミュニケーション
第4章 学校・仕事
第5章 おでかけ・休日
第6章 季節の行事
第3章ではドイツ語学習者にとって必須用語が網羅されていて、
第6章では、ドイツ人にとって大事な祝祭も知ることができます。
章の間にはコラムを掲載されていて、ドイツと日本をよく知る著者の視点から、日独の違いもわかりますよ!
ドイツ語→日本語の音声つきなので、ドイツ語勉強されている方やドイツ旅行の予定がある方等お勧めです。
この本のおすすめポイント
1. 授業内容に合ったフレーズが豊富
o 授業で扱った「お腹が空いた」や「眠い」などのフレーズが多数収録されています。
o さらに「喉が乾いた」などの関連フレーズも掲載されており、実用的です。
2. 可愛いイラストで覚えやすい
o フレーズに合わせた可愛いイラストが描かれていて、楽しく学習を続けられます。
o イラストと一緒だと記憶に残りやすく、試験対策にも効果的!
3. 文法の基礎もサポート
o 初心者がつまずきやすい動詞の変化や文法の基本を、わかりやすく解説。
o 必要なポイントがコンパクトにまとまっています。
4. お手頃な価格
o 価格は1,200円とリーズナブル。学生さんにも手が届きやすい値段です。
購入方法は室蘭工業大学の生協に置いてありますので、直接購入して試験勉強等に役立ててください!
また、下記からも購入できます。
是非!マウスと一緒に楽しくドイツ語を勉強してみましょう♪
室蘭工業文化大学祭に愛犬マックスが登場
室蘭工業文化大学祭
先日、室蘭工業大学で行われた文化祭に、愛犬のマックス君(コーギー)と一緒に参加しました。
今年の文化祭も学生エネルギーたちが溢れて、多様な企画が並び、例年以上に盛り上がっていましたよ~!
私は、ドイツを知ってもらうブースを出店し、ドイツ風景の顔出しパネルのフォトスペースも併設しました。
(愛犬もいたので、他店から遠い場所に出店しています)
ドイツの旗や風景画を飾ったりして、他にもドイツ語体験など子供達にもドイツに興味を持ってもらえたら嬉しいな、と思いながら準備しましたが、予想以上に多くの方が立ち寄ってくれて感激しました!
特に、子どもたちが「これドイツの街並みなの?」と目を輝かせながら聞いてくれたり、学生さんが「ドイツ語って難しそうだけど面白い!」とチャレンジしてくれたりと、にぎやかで楽しい雰囲気に包まれていました。
そして、何よりの人気者は愛犬のマックス君!
出店場所が少し離れていたにもかかわらず、「看板犬がいるって聞いて来ました!」という声もたくさんいただきました。
マックス君は、尻尾を振りながら皆さんをお迎えしてくれて、撫でてもらったり、一緒に写真を撮ったりと大忙しでした。
皆さんから「可愛い~!」「お利口さんだね」と言われるたび、私も心の中で鼻が高くなっていました(笑)。
たくさんの人に声をかけられ、撫でられたり、一緒に写真を撮ってもらったりしました。
(ちなみにアレルギー対策として、手袋も用意しました。)
普段は穏やかな性格のマックス君も、この日は終始嬉しそうにしていましたよ♪
さらに、ブースでは、私も愛用中のマックス君Tシャツも販売しました。
手に取っていただいた皆様、本当にありがとうございました。
当日買えなかった方や文化祭に来られなかった方の為に、こちらでも販売させて頂く事になりました。
https://jp.mercari.com/item/m51014639274
ぜひお手にとっていただけると嬉しいです。
文化祭を通して、学生たちの創造性と熱意に溢れて多くの方々との交流を楽しむことができました。
本当に楽しかったです!
室蘭工業大学の文化祭は、毎年新しい発見があり、人、さらにはペットまでもが繋がる素晴らしいイベントですので、来年もぜひ、また愛犬と一緒に参加したいと思います。
これからも、ドイツ文化の魅力を広めていけるよう愛犬マックス君とともに頑張ります!
ドイツ語と英語はどう似ている?その歴史と共通点
ドイツ語と英語は、ともにインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、共通の祖先を持っています。
そのため、2つの言語には類似した単語や文法構造が多く見られる一方で、歴史的背景や文化の違いから、それぞれ独自の発展を遂げてきました。
今回はドイツ語と英語の関係や、ドイツでの英語の通用度、そして両言語の歴史的なつながりについて紹介します
ドイツ語と英語の関係と歴史
ドイツ語と英語は、ともにインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、共通の祖先を持っています。
そのため、2つの言語には類似した単語や文法構造が多く見られる一方で、歴史的背景や文化の違いから、それぞれ独自の発展を遂げてきました。
今回はドイツ語と英語の関係や、ドイツでの英語の通用度、そして両言語の歴史的なつながりについて紹介します♪
ドイツ語と英語の類似
ドイツ語と英語は、単語や発音、文法において共通点があります。
まず、似ている単語をいくつか例として挙げると、以下のようなものがあります。
[ 同系語 ]
英語 / ドイツ語
Water / Wasser
Hand / Hand
House / Haus
Friend / Freund
Family / Familie
name / Name
drink / trinken
mother / Mutter
father / Vater
son / Sohn
new / neu
old / alt
[ 借用語 ]
Computer / Computer
Internet / Internet
telefon: / Telephone
radio / Radio
hotel / Hotel
restaurant / Restaurant
Universität / University
Student / Student
Professor / Professor
これらの単語は、発音やスペルが非常に似ており、両言語が同じルーツを持つことを示しています。
また、文法においても、英語とドイツ語には共通点があります。
例えば、どちらの言語も基本的なSVO(主語-動詞-目的語)の語順を持っており、過去形や現在完了形の構造にも類似点があります。
【例】
英語:I give you this book.
ドイツ語:Ich gebe dir dieses Buch.
I : Ich
give : gebe
you : dir
this : dieses
book : Buch
のように、語順も含めすべての単語がそのまま一致しています。
もっと複雑な文になると、単語を一対一に対応させるのは難しくなりますが、簡単な文では一対一の対応も可能ということは、英語とドイツ語がかなりよく似ているかと思います。
一方で、発音や語彙の面での違いも多く、これが2つの言語の独自性を際立たせています。例えば、英語の「th」音は、ドイツ語には存在せず、ドイツ語の強いR音は、英語には見られません。
こちらの違いは後程、紹介します。
ドイツで英語は通じる!?
結論から言うと、特に都市部や若年層ではかなり高い英語力があり、一般的なコミュニケーションには問題ありません。
大都市や観光地では、レストランやホテル、公共交通機関などで英語が広く通じます。
さらに、ドイツの教育システムでは、英語は義務教育の一環として早い段階から教えられており、若い世代ほど英語を流暢に話す傾向があります。
一方、地方部や年配の世代では、英語の使用が限られることがあります。
特に、ドイツの年配者の中には、英語教育を受けていない人もいるため、日常会話で英語を話すのは難しい場合があります。
しかし、ドイツ全体としては、ヨーロッパの中でも英語が比較的通じやすい国の一つとされています。
ドイツの英語力の現状
ドイツ人の英語力は、ヨーロッパの中でも非常に高い水準にあります。
英語能力指数(EF English Proficiency Index)によると、ドイツは英語力の面で「非常に高い」と評価されています。
特に、ドイツの若者は多くが流暢に英語を話し、ビジネスや学術の分野でも英語が重要な役割を果たしています。
また、ドイツの高等教育機関では、英語で授業を行う大学やプログラムが増加しています。
特に、国際的な学生や研究者を対象としたプログラムでは、英語が主要な言語として使用されており、ドイツ語を話せなくても留学や仕事ができる環境が整っています。
ドイツと英語の歴史
ドイツ語と英語の歴史的なつながりは、何世紀にもわたって形作られてきました。
両言語のルーツは、共通のゲルマン祖語にあります。
紀元前500年頃にさかのぼるゲルマン語派は、ヨーロッパ北部で話されていた言語群であり、そこから現代のドイツ語や英語が分かれて発展しました。
中世には、イギリスとドイツは文化や貿易を通じて強い関係を持っていて、特に、13世紀から15世紀にかけてのハンザ同盟は、北海とバルト海沿岸の都市間での貿易ネットワークを築き、ドイツ語が多くの貿易都市で共通語として使用されていました。
これにより、英語にも多くのドイツ語起源の単語が取り入れられました。
さらに、近代には、科学技術や哲学、文学の分野でドイツ語が国際的に重要な言語となり、英語話者もドイツ語を学ぶ必要がありました。
特に19世紀、ドイツの哲学者や科学者、作家たちの影響は大きく、英語圏の人々が彼らの作品を読むためにドイツ語を学ぶ機会が増えたそうです。
ドイツ語と英語の違い
似ている点が多いドイツ語と英語ですが、やはり違いもあります。
1.文法の違い
ドイツ語の文法は、英語よりも複雑です。
ドイツ語には名詞の性(男性、女性、中性)があり、それに応じて冠詞や形容詞の変化形が異なります。
英語には、名詞に「性別」はありません。
英語を話す人たちにとって、名詞に「性別」があるなんて、ちょっと想像しづらいですよね。例えば、「机」や「手紙」に男性とか女性とか、考えたこともないかもしれません。ところが、ドイツ語では、名詞の一つひとつに、まるで生きているかのように「性別」が備わっているのです。
ドイツ語の「名詞の性」には、
男性名詞
女性名詞
中性名詞
の3つがあります。
英語と違って、フランス語やスペイン語など、ヨーロッパの多くの言語には、実はこの「名詞の性」が存在します。
興味深いことに、大昔、英語にもドイツ語のように3つの性があったと言われています。
英語もドイツ語も、元をたどれば「ゲルマン祖語」と呼ばれる古代の言語から生まれた兄弟のようなものなので、このゲルマン祖語には、すでに3つの性が存在していたようなのです。
つまり、ドイツ語は、ご先祖様であるゲルマン祖語の特徴を、今も大切に受け継いでいると言えるかもしれません。
どんな風に名詞に性別が割り当てられているのか?
残念ながら、ほとんどの場合、単語ごとに覚えるしかありません。
辞書を引けば、名詞の横に必ず男性名詞なら「der」、女性名詞なら「die」、中性名詞なら「das」といった記号が書いてありますので、それを参考にしましょう。
【例】
Himmel (天) は 男性名詞
Erde (地) は 女性名詞
Mond (月) は 男性名詞
Sonne (太陽) は 女性名詞
家族に関する単語では、
Vater (父) は 男性名詞
Mutter (母) は 女性名詞
Kind (子供) は 中性名詞
中には、ちょっと意外なものもあります。
例えば、「女の子」を意味する Mädchen という単語。女の子なので、てっきり女性名詞だと思いますが、Mädchen は 中性名詞 になります。
そして、この名詞の性が、ドイツ語を学ぶ上でなかなか厄介者です。
なぜなら、名詞の性別によって、その名詞にかかる冠詞や形容詞の形が変わってしまうからです。
英語では、
the father
the mother
the child
のように、どんな名詞にも「the」をそのまま使えますが、ドイツ語では、
der Vater
die Mutter
das Kind
のように、「the」に当たる定冠詞が、名詞の性によって「der」「die」「das」と変化してしまうのです。
名詞の性によって、他にも形容詞の形が変わったりと、なかなか複雑なルールがあるのですが、まずは「ドイツ語の名詞には性別があるんだ!」ということを覚えておきましょう。
また、格(主格、対格、与格、属格)によっても文中の名詞や代名詞が変化します。
一方、英語はこのような複雑な変化をほとんど持っておらず、比較的簡潔な文法構造となっています。
例えば英語でも、主語に合わせて以下のように人称変化します。
I play basketball.
He plays basketball.
こんな形で、主語に合わせて動詞が変化しますよね。
このように英語で起こる人称変化といえば、「3人称単数(sheやheなど)」の時、動詞の末尾に「(e)s」がつく、程度の変化ですが、ドイツ語では、私、君、彼、私達、あなたたち、という主語によって異なる人称変化をします!
ドイツ語の変化
英語の人称変化
私(ich)
語幹 + e
spiele
語幹
play
君(du)
語幹 + st
spielst
語幹
play
彼(er)
語幹 + t
spielt
語幹 + s
plays
彼女(sie)
語幹 + t
spielt
語幹 + s
plays
それ(es)
語幹 + t
spielt
語幹 + s
plays
私達(wir)
語幹 + en
spielen
語幹
play
君達(ihr)
語幹 + t
spielt
語幹
play
彼ら(sie)
語幹 + en
spielen
語幹
play
英語は彼、彼女、それの時にsがつくのみの変化ですが、ドイツ語ではより多様な変化が起きていることがわかりますね。
このように、英語と比べると主語に合わせた動詞の変化(人称変化)が多いこともドイツ語が難しい理由の1つです!
2.不規則変化動詞が多い
ドイツ語は英語よりも人称変化のパターンが多いことをご紹介しましたが、
なんと上の表の通りに変化しない動詞(不規則変化動詞)も多数あるのです…。
与える
(乗り物で)行く
食べる
助ける
私(ich)
gebe
fahren
essen
helfe
君(du)
gibst
fährst
isst
hilfst
彼(er)
gibt
fährt
isst
hilft
彼女(sie)
gibt
fährt
isst
hilft
それ(es)
gibt
fährt
isst
hilft
私達(wir)
geben
fahren
essen
helfen
君達(ihr)
gebt
fahrt
esst
helft
彼ら(sie)
geben
fahren
essen
helfen
「君、彼、彼女、それ」のところが、通常の人称変化と異なる変化をしているのです!!
こういった不規則変化動詞も多いため、難しいと感じる方も多いかと思います…。
3.語順の違い
英語は基本的にSVO(主語-動詞-目的語)の語順ですが、ドイツ語は語順がより柔軟で、文の構造や目的に応じて動詞が文末に来ることがよくあります。
例えば、従属節では動詞が最後に置かれるため、英語話者にとっては理解しづらい場合があります。
英語の主要文では、動詞は常に主語の後に置かれ、その位置が変わることはありません。
I eat an apple every day. (私は毎日りんごを食べます。)
しかし、ドイツ語では、動詞の位置が大きく変わる場合があります。
Ich esse jeden Tag einen Apfel. (私は毎日りんごを食べます。)
この例文では、英語とドイツ語の語順は同じです。しかし、接続詞や副詞句などが文頭に来ると、ドイツ語では動詞の位置が変化します。
Jeden Tag esse ich einen Apfel. (毎日、私はりんごを食べます。)
このように、ドイツ語では副詞句 "Jeden Tag" が文頭に来たため、動詞 "esse" が主語 "ich" の前に移動しています。これは、倒置と呼ばれる現象です。
4.従属文における動詞
ドイツ語の従属文は、英語と大きく異なる点の一つです。英語では、従属節内でも主語の後に動詞が来ますが、ドイツ語では動詞が文末に移動します。
I think (that) you are right. (私はあなたが正しいと思います。)
Ich denke, dass du recht hast. (私は、あなたが正しいと思います。)
英語では "you are right" と従属節内でも語順は変わりませんが、ドイツ語では "du recht hast" と、動詞 "hast" が文末に移動しています。
5.分離動詞
ドイツ語には、分離動詞と呼ばれる、基本動詞に前綴りがついた動詞が存在します。分離動詞は、主要文では前綴りが動詞から分離して文末に移動するという、なんともトリッキーな動きをします。
He gets up early every morning. (彼は毎朝早く起きます。)
Er steht jeden Morgen früh auf. (彼は毎朝早く起きます。)
英語では "gets up" と動詞は一緒ですが、ドイツ語では "aufstehen" という分離動詞が使われており、"steht ... auf" と前綴り"auf" が文末に移動しています。
このように、ドイツ語の語順は英語よりも複雑に見えますが、これは決してランダムなものではありません。
ドイツ語の語順は、文のリズムや情報構造、強調したい語句などによって変化し、これらの要素が組み合わさることで、独特のリズムと表現の幅広さが生まれます。
例えば、文頭に置かれた語句は、強調されたり、新しい情報として提示されたりする傾向があります。また、動詞を文末に置くことで、文全体に緊張感を持たせ、最後に重要な情報を伝える効果もあります。
語順の自由度が高いからこそ、ドイツ語は論理的で、かつ感情豊かな表現も可能な、奥深い言語です。
6.発音の違い
ドイツ語と英語の発音も大きく異なります。
英語に特有の「th」音や、柔らかいR音に対し、ドイツ語では強いR音やシャープな発音が特徴です。
また、ドイツ語には二重母音が多く、これも英語とは異なる発音の要素です。
母音の発音
母音
ドイツ語
英語
例(ドイツ語 - 英語 - 日本語)
a
[aː] (アー)
[æ] (ア)、[ɑː] (アー)
Tag - tag - 日
e
[eː] (エー)
[e] (エ)、[iː] (イー)
seen - sean - 見られる
i
[iː] (イー)
[ɪ] (イ)、[aɪ] (アイ)
wie - like - ~のように
o
[oː] (オー)
[ɒ] (オ)、[oʊ] (オウ)
so - so - だから
u
[uː] (ウー)
[ʌ] (ア)、[uː] (ウー)
Hut - hoot - 帽子
【例】
ドイツ語の "Tag" は「ターク」のように発音しますが、英語の "tag" は「タグ」に近いです。
ドイツ語の "sehen" は「ゼーエン」のように発音しますが、英語の "sean" は「シーン」に近いです。
子音の発音
子音
ドイツ語
英語
例(ドイツ語 - 英語 - 日本語)
r
[ʀ] (舌奥を震わせる音)
[ɹ] (舌先を巻く音)
Rock - rock - 岩
ch
[ç] (舌先を口蓋に近づけて出す音)
通常は発音しない
ich - I - 私
v
[f] (フ)
[v] (ヴ)
Wasser - water - 水
w
[v] (ヴ)
[w] (ゥ)
Wie - why - なぜ
th
[t] (ト)
[θ] (thの発音), [ð] (thの発音)
Theater - theater - 劇場
【例】
ドイツ語の "Rock" は、英語の "rock" よりも喉の奥で発音するようなイメージです。
ドイツ語の "ich" の "ch" は、英語にはない音で、「ヒ」と「ハ」の中間のような音です。
ドイツ語の "Wasser" は「ヴァッサー」、"wie" は「ヴィー」のように発音します。
ドイツ語の "Theater" は「テアター」のように発音し、「th」は「θ」や「ð」の音では発音しません。
以上のようにドイツ語は、英語よりも母音をはっきり発音する傾向があり、子音も強く発音する傾向があります。
また、ドイツ語には、英語にはないウムラウト (ä, ö, ü) の発音があります。
ドイツ語と英語は、似ている部分もあれば、大きく異なる部分もある言語です。共通の祖語を持ちながらも、それぞれの歴史や文化を反映して独自の進化を遂げたドイツ語と英語。その違いを比較することで、言葉の多様性と、その背後にある人間の思考や文化の豊かさを改めて実感することができます。
ドイツ語と英語の比較を通して、言葉の面白さや奥深さを少しでも感じていただけたら嬉しいです。